第4章 4.子離れの時期
昔からはオイラの傍にいて、
オイラがいなくなると泣いてて、
"さとくん、どっかにいっちゃイヤ!"って
泣きながら抱きついてきたりしてて、
大きくなれば、変わっていくのかなぁ?
なーんて考えてたオイラが甘くて、
中学になってもアイツはずーっと傍にいて
"好きなんじゃねぇの?本気で"なんて
考えたときもあったけど、
それは関係が崩れる気がして止めた。
翔「でもさ、子供はできるのかな」
「んあ?」
翔「子供は親離れできるのかな?」
できなかったらさ、
それはそれでいいんだよ。
でもさ、できたとき……
オイラ泣いちゃうかもね。
「翔ちゃんいるし、オイラはいいや」
翔「さ、智くん……///」
「やっぱ嫌だ、気持ち悪い」
翔「さ、智くん……」
「んふふ、嘘だよぉ」