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星に願いを

第4章 4.子離れの時期



『うぅ…寒いね』

「ん、そう?暖めてあげよっか?」



入学式から2日目の朝、

が寒い寒い言いながら
自分の手をポケットに入れてる。



『ふふ、ホント?』

「ん、手貸してみ?」

『はい』



素直に真っ白な細い手を俺に出して
"なにするの?"みたいな目をしてる。




「ん、これで暖かいべ?」

『智くん、これは手を繋いでるの?』

「うん、そうだねぇ…わかった?」

『うん、結構わかったよ?』

「よくしたよねぇ、小さいときさぁ
の手がまぁだ小さいとき」




なんて昔の話をしてたら、
手を繋いでることさえ緊張から安心に
変化していく



本当に、大きくなっちゃってさ?

無駄に可愛くなってやんの。もう…




「ん、キャンディは?」

『あ、ちょっと待ってね?』



ポケットの中をガサガサと探す


今日は緩く髪の毛なんか巻いちゃってさ
なんなんだよ、二宮くんに見せんの?

何て言うんだろうねぇ、二宮くんはさぁ

なーんてね、オイラは何言ってんだろ





『ほい、智くん。キャンディ』

「ん、あんがとね」

『智くん、可愛い?この髪型』



髪の先をちょっとクルクルしてるのが
なんか楽しそうでオイラも触れてみた。



『ちょっ、ボサボサになるでしょ!』

「んふふ、これなんか楽しいね」

『楽しまないで、言ってよ。どう?』



ちょっと頬っぺたを膨らませた彼女の
顔の近くまで行って、



「ん、一番かわいいよ?」

『…………///…あり、がと』

「いいえ~、ほら行くよぉ?」









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