第3章 3.好き嫌い
智「ん、やっぱうめぇな」
『うん、おいしいね』
二人でキャンディを舐めながら、
帰りの道をゆっくり歩く
智「オイラさ、二宮くん好きだねぇ」
『え、そっち?智くん、そっち?』
智「ちげぇわ!ふふっ…普通に」
『へぇ……そうなんだ』
智くんと二宮くん
あんまり話してなかったけど、うーん
二宮くんと智くん……合うのかな、話
智「なんか、おもしろそうだもん彼」
『そう?
う~ん……おもしろいっていうかね、
二宮くんはね、ちょっと意地悪なんだよ
あ、でも優しいとこもあって、
今日なんてね?筆記用具とか貸してくれて
あ、でもシャイなとこもあって…智くん?』
話してる途中に智くんがキャンディを
噛み砕きだしたのに気づいて話を止めた
なんか、不機嫌オーラでてるよね?(笑)
智「オイラ、やっぱ二宮くん嫌い」
『なに、どうしたの。智くん。変だよ?』
智「人間、好き嫌いはあんの。でしょ?」
でしょ?って言われたって……
『好き嫌い……は、良くないものです!』
そう言って、家まで走っていった。