rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第15章 rain of fondnessⅤ-6
「な、か・・・ナッシュの・・、ん・・・っ・・もっと・・・」
「――・・ッ・・・そんな・・抱くたび上手に・・ん、ねだるんじゃねえよ・・・」
「・・って・・・言わないと・・くれない・・・ッ・・、ナッシュは・・・いじわるだから・・」
「!・・・そうだな・・。好きな女には、意地悪くしてやりたくて・・・たまらなくなる・・」
「ッ・・・あ・・!・・・ッ、やだ・・抜・・・!!ッあ・・・」
繋がりが生じれば、その濃密な甘さに身体も脳も溺れてしまう。
まともな話なんて出来たものではなかったけれど、頭の中に快感の花が沢山咲いても、名無しは必死に顔を上げてナッシュを見つめた。
じれったく動かされる腰付きにより物欲しさを感じ、離れたくないと強く思って背に足を引っかける。
膣中にもっともっと欲しいと願えば、気が付けばキスをしながら彼を求めた。
「・・っ・・・ナッシュ・・」
自然とねだり上手を演じてみせた、名無しの小悪魔的な囁きにナッシュは背筋をぞくぞくとさせる。
本人が狙わずとも、少なくとも彼にはそう思えたのだ。
そのいやらしい表情と甘い声に一度喉を鳴らすと、ナッシュは仕返しと言わんばかりに、陰部に沈めきっていた自身を抜くモーションをとり、名無しをわざと困らせる。
話の中でさらりと零す、それなりに直接的だった彼女への想いも、こんなシチュエーションだからこそ言えたのかもしれない。
その言葉を口にした後も、ナッシュは名無しと交わし続けた。