第21章 rain of fondnessⅦ-5

『あ・・・ッ、・・あ・・』

『・・・、そういえばおまえ・・・』

『？！・・・あ・・っ、んん・・』

『なあ・・・呼んでみろ。・・言えるだろう？そうすりゃあもう一度・・・いいコトあるかもな』

『ッ・・・』

『ほうら・・・名無し？・・・ん・・』

『！！ひ・・あ・・・、ぃ・・いや・・・、あ・・』

『その価値のねえ意地もさっさと捨てろよ・・・分かってるか？おまえ、一度もうイってるんだぜ』

『・・ッ・・・』


意思も血も通っている。
考える頭も持っている。
それでいて彼女のそれらがすべて無に帰すほど絶対的な立場を確立させて、名無しをどこまでも突き落とす。

出したくない嬌声が甲高くなったかと思えば、絶頂が近付く度に地を這うような低音さえ吐き、そうやって悶える名無しがどうにも性癖を擽った。

ナッシュはその甘ったるい音色を間近で聞くため名無しに上肢を覆い被せ、掴んだ腕はそのままに凌辱を極め続けた。


自分の耳元で発せられる名無しの囀りは、陰部の中に埋まっていたナッシュの陽物を頑なに強張らせた。
大きさは違えず、それでいて太さも硬さも一定を保つどころか、その体積が増した気さえ起き全身が震える。

ぎちぎちと入口を擦りつけられて、狭窄する名無しの膣は、不本意ながらひたすら体液を分泌させていた。

水の弾きが一層激しくなって、衣類まじりに肌のぶつかりあう生々しい音は、いよいよその瞬間を迎えようとしている表れでもあった。