第3章 入部試合
日「中学の事なんか知らねぇ!!!おれにとってはどんなトスだって、ありがたぁーいトスなんだっ!おれはどこにだって跳ぶ!どんなボールだって打つ!!だからおれにトス、持って来いっ!!!」
かっこいいじゃん、日向くん。
その言葉がどれだけ影山くんに伝わったのか…わたしはじっと眺める。
それにしても、さっきの違和感なんだったんだろう。
自然と腕を組む。
それに気付いた 力が寄ってきた。
縁「香今のトス何があったかわかった?」
『違和感感じたけどよく分かんない』
縁「今、影山が田中にトス上げようとしたんだ。でも、日向の声に反応して、その“声のする場所”にトスを上げた」
『え、じゃあ目で見て確認してないの?!』
力が頷く。
龍「おい、お前ら速攻使えんのか?!」
日「クイック…?」
龍「今みたいな速い攻撃だよ!!」
日「?おれ、ポォーンて山形に上がるトスしか打った事ないです」
龍「でも、今やったろ?!それにお前、中学ん時 素人セッターのミスったトス打ったろ!ああいう…」
日「えっ?でも、どうやったか覚えてないです」
思わずシーンとなる。