第3章 入部試合
土曜日。
日向くんと影山くんにとって特に大切な日。
『影山くん、おはよう』
影「………」
挨拶したことに気付いてないのか、そのまま素通り。
『ありゃ?』
菅「影山どした?」
『何か様子が変ですね』
影山くんを見ていると、後ろから澤村先輩の声が上がった。
澤「よーし、じゃあ始めるぞ!月島達の方には、俺が入る」
日「ええっ、キャプテンが!?!」
焦ったように澤村先輩を見上げる。
澤「ははは!大丈夫だよ!攻撃力は田中の方が上だから!でも手は抜かないからな〜!」
龍「……」
わたしは神妙な顔をした龍のそばまで行って頑張れよっと背中を叩く。