第12章 合宿4日目
俺の発言を聞いて山本は頭を抱えてブツブツ何かを言っている。
静かになったところで俺は風呂に行く準備をした。
「よし、風呂行くか…研磨行くぞ」
研「ん」
研磨を引き連れて風呂へ向かう。
昼間のことを思い出すと自然と顔がほころんだ。
研「クロ…」
「〜♪ん?」
研「なんか…いいことでもあったの?」
「おう。あったな!」
研「…へえ」
とりあえず聞いてみたってところか。
そんなこと思いながら、明日のことをまた考える。
試合よりも香。
この際、連絡先も聞いとくんだったなぁーとか思ったけどあの時は名前聞くだけで上等なもんだろう。
とにかく、明日会ったらどんな反応すっかなー?そう考えるだけで、楽しくて仕方ないし、久しぶりのこの感じが心地よくてたまらない。
“早く明日になれ”そんなこと柄にもなく思った。