第12章 合宿4日目
カートを押して食材売り場。
食材を吟味しながらカゴに入れて、魚売り場の前を通る。
家帰ったら魚料理でもしようかな。
そんなことを思い、バックながら魚を見ようとしたら人とぶつかった。
『わ!すいません!』
「……」
返事がない…ってことは相当キレてる?!
ビクビクしながら顔を上げると、思ったところに顔がなくてもうちょっと見上げる。
その人は一点を見て固まってた。
『?…あの…』
「え?」
その人はやっと気づいてこちらを見る。
「ーっ…」
『ぶつかっちゃって…すいません』
「…い、いや大丈夫。てか、聞いてもいい?」
『はい?』