第9章 GW合宿スタート
『あ、みんなお疲れ様ー!』
潔「…」
エプロン姿の2人を見て、そこにいたやつらが息を飲む。
にこやかに出迎える香。
転がっている2人を冷めた目で見つめる清水。
そんな目で見られてるのにもかかわらず西谷田中コンビは枯れきっていた心が潤うかのように表情がぱあっと明るくなった。
『…この2人何してんの?』
香は転がってる2人を見て、近くにいる月島に聞くと「さあ」と返していた。
そして俺と目が合う。
『あ!スガ先輩、おかえりなさい』
「ん、ただいま!」
サラッと言うもんだから、俺も何も考えず応える。
後ろから荷物を持ってこちらに向かってくる大地を見つけて香は笑いながら言う。
『大地先輩もおかえりなさい』
澤「ーっ…ただいま」
照れたような素振りを見せつつ大地も返した。
それから香は食堂にパタパタと戻っていく。
澤「スガ。今のはヤバイな」
「な。しばらく香の“おかえり”が聞けるって思うとやる気が出るべ」
澤「…よし、明日も頑張ろう」
大地と一緒に頷き、食堂に入った。