第7章 守護神とエース
『率直にいいます。帰ってきてください!!』
旭「………」
『エースがいなきゃ、旭先輩がいなきゃダメなんです!』
旭「いや、でも…」
『今年の1年に“最強の囮”がいます。旭先輩ばっかりに負担がかかることだってなくなります!』
旭「……」
『あとね、夕も秘密の特訓してブロックフォローができるようになってます!』
旭「…!!」
『旭先輩…わたし、旭先輩がバレーしてる姿…かっこよくて好きです。バレー嫌いになってないのなら、もう一度…。待ってますから!!!』
旭先輩は何かを言おうとしてたけど、わたしは何も聞かずにその場から走り去る。
じゃないと、わたし悪口言っちゃいそうだったから。
夕も言ってた“根性なし”って。