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【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】

第13章  6th night【レイ・ブラックウェル】R-18



レイから与えられた律動は
何も考える隙を与えないくらい

激しく、熱く
体中に広がっていった。

それはまるでレイの思いそのもののようで
優しさや、愛情や
いろんなものがつまっているように思えた。


「あぁっ……あ…レイ、もぉ…だめ……ッ」

抱きしめられながら突き上げる力は止まない。
触れ合う身体は互いの熱を分かち合い、汗ばんだ肌がぶつかり合う。


「……っ…レイア……」

レイがあらかじめ嵌めていた返還の指輪が光を放ち始める。


「あぁ……レイっ……ああぁっ!!!」

腰が押さえ込まれ、最奥に白濁が放たれる。


その瞬間、唇が触れあい、
慈しみに溢れた口付けが落とされた。




**********


二人そのままベッドに寝そべると、レイが顔を覗き込んできた。

お互い、汗びっしょりだ。

「レイ……汗、すご…」
「つーか、お前も、な……」

お互い顔を見合わせて笑ってしまう。


「なぁ、約束して欲しいんだけど」
「……何…?」


「……赤のクイーンと結婚しても、俺たちはお前の仲間だってことを、忘れないで欲しい」

レイの顔に笑みはない。
真剣な、射抜くようなまなざしだ。

「レイ……」

「まぁあの性悪美人が簡単に会わせてくれるとは思わねーけど、でも俺たちはいつでもお前を歓迎するから」

レイの指先がそっと髪を撫でた。

「悪い奴ってのは結局いつも現れる。だから……もしこの先もお前が危険にさらされても……何度だって俺は命掛けて、お前のこと守るから」

「……ありがと、レイ」


レイたちとの出会い方はあまりに特殊すぎた。

でも、彼らのまっすぐな思いがこうして
ありふれた愛情と友情を育んでくれる。

だからこうして、笑い合える。
だからこうして、受け取れる。

レイが守りたいもの、愛したい世界
その気持ちを、受け取りたい。


「レイ」

「ん……」

「レイのこと、好きだよ」

「……は?!」

「結婚しても、レイや他のみんなのこと、ずっとずっと好きだから」

その言葉にレイははにかんで、レイアの頭をくしゃっと撫でる。


「ん!ちょっと!!」

「ほーら、風呂…入るだろ?一緒でいいよな?」

「えっ?!」

「だって、『好き』なんだろ?」


やっぱりレイは意地悪だ。

でもそれはちょっぴり、心地よい意地悪だった。



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