【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】
第13章 6th night【レイ・ブラックウェル】R-18
レイから与えられた律動は
何も考える隙を与えないくらい
激しく、熱く
体中に広がっていった。
それはまるでレイの思いそのもののようで
優しさや、愛情や
いろんなものがつまっているように思えた。
「あぁっ……あ…レイ、もぉ…だめ……ッ」
抱きしめられながら突き上げる力は止まない。
触れ合う身体は互いの熱を分かち合い、汗ばんだ肌がぶつかり合う。
「……っ…レイア……」
レイがあらかじめ嵌めていた返還の指輪が光を放ち始める。
「あぁ……レイっ……ああぁっ!!!」
腰が押さえ込まれ、最奥に白濁が放たれる。
その瞬間、唇が触れあい、
慈しみに溢れた口付けが落とされた。
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二人そのままベッドに寝そべると、レイが顔を覗き込んできた。
お互い、汗びっしょりだ。
「レイ……汗、すご…」
「つーか、お前も、な……」
お互い顔を見合わせて笑ってしまう。
「なぁ、約束して欲しいんだけど」
「……何…?」
「……赤のクイーンと結婚しても、俺たちはお前の仲間だってことを、忘れないで欲しい」
レイの顔に笑みはない。
真剣な、射抜くようなまなざしだ。
「レイ……」
「まぁあの性悪美人が簡単に会わせてくれるとは思わねーけど、でも俺たちはいつでもお前を歓迎するから」
レイの指先がそっと髪を撫でた。
「悪い奴ってのは結局いつも現れる。だから……もしこの先もお前が危険にさらされても……何度だって俺は命掛けて、お前のこと守るから」
「……ありがと、レイ」
レイたちとの出会い方はあまりに特殊すぎた。
でも、彼らのまっすぐな思いがこうして
ありふれた愛情と友情を育んでくれる。
だからこうして、笑い合える。
だからこうして、受け取れる。
レイが守りたいもの、愛したい世界
その気持ちを、受け取りたい。
「レイ」
「ん……」
「レイのこと、好きだよ」
「……は?!」
「結婚しても、レイや他のみんなのこと、ずっとずっと好きだから」
その言葉にレイははにかんで、レイアの頭をくしゃっと撫でる。
「ん!ちょっと!!」
「ほーら、風呂…入るだろ?一緒でいいよな?」
「えっ?!」
「だって、『好き』なんだろ?」
やっぱりレイは意地悪だ。
でもそれはちょっぴり、心地よい意地悪だった。