第1章 僕と勇利、時々『デコ』
『ミステリアス、JAPAN』
勇利「現代の日本には忍者はいないよ。でも…本当はいない事になってるだけなんだけど」
純「何せ忍者やサムライは、日本のトップシークレットやからな。お城やアミューズメントパークで働いとる彼らも、あれは表の顔で実は…やし♪」
勇利「(ノッてきた)純の地元は、今でも裏でサムライや忍者やお貴族様達の色んな陰謀が、渦巻いてるじゃない♪」
純「それ言うなら勇利の一族かて、温泉施設の裏でどれだけの暗躍重ねて来たん?今ではもう足洗うて温和な主人と女将さんとはいえ、かつておじさんおばさんの通った後は、草1本生えんかったそうやないか(こちらもノリノリ)」
勇利「やだな、昔の話だよ。…まあ、僕もそんな彼らの息子として大抵の事は経験してきたけど、ハラキリだけは慣れないよね…(無駄に物憂げな表情をしながら)」
純「アレばっかは、いつやってもエエもんやないな。僕も昔膝やって強化選手外れた時に、スケ連からケジメつけさせられたけど、膝同様痛かったわ…(無駄に悲痛な表情をする)」
勇利「陰腹切ったり介錯がないのは、辛いのか助かってるのかどっちなんだろうね」
純「けど、こうして僕らは生きてスケート続けられてる分、まだ幸せな方なんやろな。僕らの陰ではその何倍ものスケーター達が、人知れず腹を…」
ヴィクトル「勇利…お、俺は、どんなお前でもずっと変わらず愛してるから!」
ユーリ「か、カツ丼…ひょっとしてお前がソチGPFの時トイレで泣いてたのって、日本に帰ってからハラキリが待ってたからか!?そうなのか!?」
勇利・純「ここまで聞いても、本気にするの!?」
※今でも稀に外国人の中には信じる方もいるらしい。