第22章 たくさんの愛と感謝
海音の言う通り
私は逃げてただけだ
傷つくのが怖くて、健二郎を困らせるとか適当な言い訳作って
昔から海音は言葉キツいし
冷たいけど
それは海音なりの優しさだって知ってる
私を抱きしめてくれていた海音は私を離した
海音「あんま二人で長くいるとまた健二郎さんに誤解されるよ?」
何かと気を使ってくれる
「うん、」
海音「お前さ、勢い余って告白とかすんなよ?」
え?
なんなら、これから伝えてやろうぐらいの覚悟できてたのに…
海音「何も準備しないで試合に臨むバカもいねーだろ
ベストコンディション
ベストタイミングで最後決めんだよ
それは今じゃない
自分で見極めろよ?」
海音すごい…
確かに今の私では敗北確定
みんな言ってるのは当たって砕けろ精神なのかと思ってたけど
海音は勝つことを考えてた
「やばい、今、海音のことすごい尊敬してる」
海音「常にしとけ」
「恋愛マスターなの?(笑)」
海音「まぁ、負けたことはない」
自信ありげにニヤリと笑う海音に若干ムカついたけど
今日は崇拝しとこうと思った
「じゃぁ、私も勝たせてもらう」
そうだ、どうせ掴むなら勝利
負けなんて認めてない
海音「それでこそだな」
海音に誓って
勝利までの道を作ることを決心した