第21章 王子があなたに出来ること
二宮に抱きしめてもらってたら
なんだか気持ちが落ち着いてきた
「二宮…」
和「ん?」
「もう大丈夫、ありがとう」
二宮の手をギュッと握った
ハンバーグみたいなちっちゃい手
和「…俺は伝えていいと思うよ」
どきっとした
今悩んでるその事を二宮は見透かしたように言ってしまったから
和「だけ苦しむことないでしょ
それに、その気持ち伝えないで抑え込めていられるの?
負けず嫌いのちゃん♪」
二宮はなんでもお見通しなんだね
私がわからないこともわかってる
「私のこと知りすぎでしょ(笑)」
和「そりゃそうでしょ
お前のことはなんでもお見通し
わかり易すぎ、単純すぎ」
「なっ!」
ひどい!
感動してたのに、そんなに毒吐くか!
「二宮のバカ!」
なんだかこのやりとりが懐かしくて
元気を貰った自分がいた
和「にやけながら怒ってるとか意味わかんないからね?(笑)」
二宮に口で勝てる奴なんていない(笑)
ありがとう二宮
直接は言ってあげないけどね