第20章 モロク、ハカナク
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先に行ってしまったみんなを追いかける
何気なく反対側の歩道を見たときだった
「えっ………」
そこにいたのは健二郎と仲良く手を繋いだ女の人
彼女…?
凄く楽しそう
距離が遠かったから健二郎は私に気づいてないみたいだったけど
私は逃げたいのに
二人がいちゃいちゃしてるところなんか見たくないのに
私の足はその場から一歩も動かなかった
和「?」
二宮がついてきてなかった私を迎えにきた
「あ、二宮…」
和「お前その呼び方やめろって言っ…」
二宮が目を見開く
それはたぶん私が泣いてるから
和「…」
「あ、ごめんね?
みんな待ってるのに…行こっか!」
私が強がったところで鋭い二宮が気づかないはずがなく
和「待って、もしかしてあれ?」
二宮が健二郎を差す
知ってたんだ