第5章 5
元カレを少し悲しそうな顔で見つめているユミに、アサネは声をかけた。
「どしたん?」
ユミは、笑って誤魔化す。
「何もないよー」
でもその笑顔がアサネにとっては悲しげに見えて。
「そろそろあっち行こ」
アサネがユミの手を握る。
「うん」
ユミはニコッと笑い、アサネと体育館裏に行った。
「無理してない?」
アサネはユミを壁ドンして聞く。
「何がwてかアサネそんなキャラだっけ?」
ユミが笑うがアサネは止めなかった。
「言いたくないなら言わなくて良い。でも、無理はしんほーが良いで」
「何を根拠に!?」
ユミが叫ぶとアサネは壁ドンを止めた。
「ユミちゃんの顔は嘘吐けないみたいやから」