第22章 リベンジ
「気づいているだろうが、俺のシュートは無限に打ち続けられるわけではない。」
「!…」
「しかし、それはお前のジャンプも同じことだ。だったらやることは1つなのだよ。お前が跳べなくなるまで打てばいいだけの話だ。たとえそれが万でも…億でもな…。」
「…フッ…おもしれぇ…。」
「!…」(根比べ…ってこと…?なんで…だろう……なんか…緑間君らしくない…。)
黒子も同じことを感じたのか、ずっと2人を見つめていた。
外は雨が降っていた。それなのに会場の中の熱気は凄い。
「!…」
緑間へボールが渡るも、火神がブロックする。
『わーーっ!!!』
「おぉっ!火神またブロック!!」
「…」(でも……これって…。)
第2クォーター、残り9分20秒。23対16で誠凛が勝っていた。
「開始からここまで秀徳相手にリードを守ってる!」
「すげぇぞ!みんな!!」
でも監督は苦しそうな表情をしていた。
「…」(何を…考えてるの……何か…嫌な予感がする…。)
火神と緑間が何かを話していた。
「…」(いま明らかに体力を消耗しているのは…大我君…。第2クォーターでこれは……もたないかもしれない…テツ君も…フォローにいけない……高君…やっぱり凄い…。)