第18章 インターハイ
笠松が森山にパスを出そうとするも、ドリブルをした。それをよんでいたかのように今吉は笠松についていった。
でも、先をよんでいたとしても、今吉が追いつけなかった。爪がかすり、ゴールには入らなかった。
「リバン!」
すると早川がボールを取り、森山にパスを出した。そして森山のおかしなフォームのシュート。が見事に決まった。
ビーッ!
「第1クォーター、終了です。」
アナウンスが流れた。18対13で海常が勝っていた。
「流れは完全に海常ね。」
「まさか青峰、また手抜いてたりしねぇだろうな。」
「いえ、おそらく本気です。」
「…」
「黄瀬君が、それを上回っているとしか…。」
私は青峰を見つめた。
「海常リード。正直驚いたな。」
「あぁ…。」
「1ついいか?」
木吉が口を開いた。
『ん?』
「お前らどうやって海常に勝ったの?」
『!?…うーん。』
「気合い…とか…?」
「あと、青峰君が本気とは言いましたが、彼は、尻上がりに調子を上げてく傾向があります。そして上げるとしたら、そろそろだと思います。」
ビーッ!
第2クォーターが始まった。
今吉がボールを持っていた。
「!…」
今吉がボールをつき、桜井にパスを出した。
そして諏佐にパスを出し、諏佐がまた今吉にボールを戻した。そのままシュートを打とうとするも、森山がブロックに入った。それを見ると、若松にパスを出し、若松がゴールを決めた。