第2章 Shall we dance?
『なぁ…弟よ……この状況は何事かな?』
直「うん。この状況をちゃーんと大まかに言うとね?」
『お、おう。』
直「敵組織に拉致されちゃったんだよ?」
『うわぁぁぁぁぁぁ!!!』
直「騒がないでよあいつらこっち来ちゃったらどうすんの」
『うーん…殴る?』
直「手が拘束されてるのに?」
『じゃあ、蹴る?』
直「蹴ったところで手が拘束されてるんだから無理でしょ?」
『いや、まぁそうなんだけどね?』
直「お姉ちゃんの方が僕の何倍も頭いいでしょ…今更現実逃避しないで?」
『はーい……』
いきなりの会話文で分かりにくかったよな!
この会話のちょっと前
『アレ?結構なお宝なのに警備が薄い……』
直「あれま。楽勝だな」
『いや、でも嫌な予感が……ってちょ、』
僕が言う前に直緒は先に潜入をしていて聞こえてなどいなかった。
『あー!もう!何かあっても知らないんだから!』
直「まぁ、何かあっても僕とお姉ちゃんとお兄ちゃんでどうにかなるでしょー」
『だといいけどね?』
───ってことがあって、まんまと嫌な予感が的中。
そのまま拉致されちゃった☆
『ほしつけるほどいい感じの状況ではないんだけどね』
直「急に何喋り出してんの」
『ごめん何でもないから』
直「そうか?つか、ここ何処なんだろ。」
『拉致されてから1時間だし結構遠くまできたんじゃないかな?忍び込んだのが7時34分。ここまで約1時間4分位だから。』
直「その頭脳を使ってここからの脱出方を考えてくれ」
『いや考えてるんだよ?一応』
考えてはいる。
でも、眠すぎて頭が回らないのですよ。
『はぁ…………ねむ…』
直「いや、僕達拉致られてんのに眠いとか言ってる場合じゃないからな」
『だって今8時だよ?眠い』
直「やけに健康的だな?」
実際頭使いすぎて眠いだけなんだけどね!
『スヤァ………』
直「寝るな寝るな!」
まぁ、そんな茶番を続けていましたらですね
『…!?ちょっと静かに!誰か来る。出来ればさっきと同じ体制で気絶したふりしてて?』
直「りょーかい…」
ここに運び込まれる時誰かに気絶させられていた。
そこからの記憶はないが私の体感時刻は正常(*`・ω・´)キリッ
何の話だよ……自分で言ってて分からなくなってきたぜ…