第1章 0Carat*Stage setting
世はアイドル戦国時代。
高まるアイドル需要に応えるため、アイドル養成を目的とした高校が設立された。
その名も『ダイヤモンド・ラフ・スクール』。通称『D.R.S』。
ダイヤの原石という意味を持つその高校では、3年間アイドルになるために必要な素質を学び、同時に学校所有のライブハウスでファン獲得のための定期公演を行っている。
一定数のファンを獲得すれば卒業を待たずにデビューが実現するが、卒業までにファンの獲得ができなかった場合は学校の援助なしにフリーで活動するか、一般人に戻ることとなる。
今やテレビで見かけるアイドルの9割がD.R.S出身者という中でフリーでのし上がるのは望み薄であるため、生徒達は毎日必死で自分磨きを行うのであった。
また、D.R.Sは男女で校舎が完全に分けられており、顔を合わせない作りになっている。
これは在学中からのスキャンダル防止のためである。
デビューの際も男女混合グループを組むことは校則で禁止されており、破れば即退学となる。