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デリバリー【気象系BL】

第5章 運命の輪






「で? どうだったよ、初めての男の身体は」

「…え?」

「行ったんだろ? ホテル」


賄いを食べながら、昨日のカズくんとのデートを潤に報告した


「なっ、何言ってんの!行くわけ無いでしょ!」

「お前なぁ…
あーゆー所の子は抱かれてナンボな訳。分かる?」

「…」


普通はデートコースで外で待ち合わせしても
そのままカップルコースに移行する客が多いらしくて
つまり、それをしなかった俺は
君に興味が無い、と言ってるも同然で


「…っ、でも! また指名するねって言ったし!
…次はスポーツアミューズメント施設行こう、って…」

「はぁー?!
なぁ、まーの目的は何なわけ?」

「俺は…カズくんと二人で楽しい時間が過ごせれば、って…」

「それもお前らしいけどさ
金払ってその子の時間買ってるんだから主導権はまーにあるんだぜ?
つまり、その時間内はカズって子をまーの好きなように出来るって事」


お金を払ってカズくんの時間を買ってる
そんなのわかりきってるけど


「シたくないの? その子と」

「…っ、
カズくんどうこう、じゃなくて
そういう事は…お互い好き合ってなきゃしちゃいけない、って思う」




好きなのは俺だけだもん…

俺の、一方通行だ




カズくんにとって俺は
沢山のお客さんの中の一人に過ぎないんだから…
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