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デリバリー【気象系BL】

第15章 デリバリー


『カズさんの事、遊びちゃうやろな!?』

『遊びなんかじゃない。本気だよ』

『この人を泣かせたら俺が許さへんからな!
ええか、約束しろ!
カズさんを幸せにするって約束しろ!
そしたら、俺、諦めたる…諦めたるわ…!』


カズくんは溜息をついてたけど
きっと彼もカズくんの事が大好きだったんだよね
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら
最後は “迷惑かけてすんません” と、何度も頭を下げてたっけ


「めちゃめちゃイケメンの彼氏がいるんだ、って自惚れてたよ」

「じゃあ彼も今、幸せなんだね。
ホントは寂しかったりする?」

「まさか。清々するよ」


そんな事言ってホントは安心したんだろうなって
カズくんの表情を見てわかった

カズくんに関わった人達がみんなみんな幸せになってくれたらいいのに

智さんも
ご両親も
お店の人達も、みんな。










二人だけの誕生日とクリスマスパーティーを終えて
俺達は生まれたままの姿で愛し合った

身体を重ねている最中
まさか今日会えると思ってなかったから、と
プレゼントを持ってこなかった事に落ち込むカズくんの髪を撫でて
『最高のプレゼントを今貰ってるよ』
って最奥を突いたら
『バカ、変態!』
って真っ赤な顔で涙目になるから
つい、ね…


「なんでまた大きくしてるのっ!」

「だってカズくんが可愛いのが悪いっ!」


一日毎に “大好き” が増えて行く


「…ぁ、ぁぁっ……!」




たまらなく、愛しい人。
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