第7章 全てを持って生まれた男の子
尾白「違うんだ…!俺のプライドの話さ…俺が嫌なんだ。あと何で君らチアの格好してるんだ…!」
『(今!?)』
庄田「僕も同様の理由から棄権したい!実力いかん以前に…何もしてない者が上がるのはこの体育祭の趣旨と相反するのではないだろうか!」
切島「何だこいつら…!男らしいな!」
『(あの人が棄権するなら残りは心操くん…人を操る個性とか…?)』
プレゼント・マイク《何か妙な事になってるが…》
相澤《ここは主審のミッドナイトの采配がどうなるか…》
ミッドナイト「そういう青臭い話はさァ……好み!!!庄田、尾白の棄権を認めます!」
「「「「(好みで決めた…!)」」」」
ミッドナイト「繰り上がりは5位の拳藤チームだけど…」
拳藤「そういう話で来るんなら…ほぼ動けなかった私らよりアレだよな?な?最後まで頑張って上位キープしてた鉄哲チームじゃね?馴れ合いとかじゃなくさ、フツーに」
鉄哲「お…おめェらァ!!!」
ミッドナイト「というわけで鉄哲と塩崎が繰り上がって16名!組はこうなりました!」
スクリーンに組分けが表示された
『心操くんって…大丈夫かなデクくん……』
オールマイト「信じるしかないさ…彼を…」
『うん…』
プレゼント・マイク《よーしそれじゃあトーナメントはひとまず置いといてイッツ束の間!楽しく遊ぶぞレクリエーション!》
レクリエーションが始まった
上位者の殆どは最終種目のために休んでいた
は緑谷のいる控室へ向かった
コンコンッ
緑谷「はい!」
『失礼しまーす…』
緑谷「さん!」
尾白「」
『あ、ごめん、話してる最中だった?』
尾白「いや、大丈夫だよ」
『用ってわけでもなかったんだけど…1言応援したくって…』
緑谷「ありがとう…!」
『尾白くんも、お疲れ様』
尾白「いや…俺は…さっき言った通り…何も覚えてないんだ…だから…」
『でも最初の障害物競争も突破したし、記憶が曖昧とは言え頑張ったのは尾白くん自身だし!不完全燃焼かもしれないけどそれでもお疲れ様!』
尾白「…」
『あ!ごめんね!ゆっくりしたいよね!お邪魔しました〜!』
緑谷「うん!」
尾白「……惚れそう」
緑谷「えっ!?」