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赤い【目】を持つ少女/ヒロアカ長編

第2章 始まり




《あなたは他の人とは違う》

そう言われて数年

《右目の力は誰にも渡してはいけないよ》

小さい頃から言い聞かされてきた

『仇は絶対取るからね…お母さん、お父さん…』

空に浮かぶ星空に向かってそう呟く少女が1人

これからの出会いと未来に向かって歩き出す物語が始まる



―――――



勉強も運動も上位

個性も上手く使いこなせる

そんなに雄英高からの推薦が来た

「すごいぞ!もちろん行くよな?」

教師から呼び出され、嬉しそうな顔で迫られる

ヒーローになるかならないかは今のところどうでもいい

でも、あそこへ行けば強くなれるかもしれない

そしたら2人の仇を私が取る

私のせいで死んでしまった2人には、それくらいの罪滅ぼししかできない

『はい。行きます。雄英高』

悩む時間なんていらなかった

強くなって仇をとる

それが私のするべきことだから




『ふぅ、外は暑いなぁ…』

は学校からの帰り道、夕日に照らされ歩いていた


ドォン!!!!


『な、何…』

大きな爆発音と上っていく煙

『ヴィラン…!?』

は急いで現場へ向かった


『(ヴィランなら倒す…!どんな奴だろうと…私がこの手で…!)』


現場に着くとそこにはアメーバのようなやつが1人の男子に纏い、体を乗っ取ろうとしていた

周りにヒーローたちが集まっているにもかかわらず、誰も少年の元へ行く者はいない

『何やってんのよ…!』

はカバンを投げ捨て、集まっていた人々を掻き分けて飛び出した

『…!!』

同時に飛び出してきた少年が隣に並んだ

『あなた…!』

「え…!?」

『あなたの個性は!?』

「ぼ、僕…は…!」

『……?』

「僕には…個性がないんだ!」

『え…っ』

個性がない?…つまり無個性ってこと…!?

なのに飛び出してきたの…!?

『今襲われている人はキミの知り合い?』

「うんっ」

『じゃあ彼と、ヴィランの気を逸らせて欲しい!』

「え…!?」

『お願い!』

男の子は大きく頷いてヴィランの目の前に飛び出した


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