第24章 烈怒頼雄斗
天喰「…その“プロの力”は目的の為に…!!こんな時間稼ぎ要員――…俺1人で充分だ」
切島「何言ってんスか!?協力しましょう!」
「そうだ協力しろ。全員殺ってやる」
「「窃野」だ!!こいつ相手に銃は出せん!ヒーロー頼む!」
窃野「バレてんのか、まァいいや!暴れやすくなるだけだ!!」
相澤「ならないぞ刀捨てろ」
窃野「!?使えねぇ!?」
銃を構える
ファットガム「刀も銃弾も俺の体に沈むだけや!おとなしく捕まった方が身の為やぞ!」
「イレイザーが抑えてる今なら武器も使える!観念して投降しろ!」
窃野「そういう脅しは命が惜しい奴にしか効かねんだよ」
ゴォン!!
窃野「!?」
目の前に巨大なアサリの貝
そして油断した3人にタコの足が絡み付く
天喰「“窃盗”、窃野。“結晶”、宝生、“食”、多部。俺が相手します」
刀や銃をタコ足で破壊
天喰「ファット事務所でたこ焼き三昧だったからタコの熟練度は極まってるし…以前撃たれたことでこういうモノには敏感になってる。こいつらは相手にするだけ無駄だ。何人ものプロがこの場に留まっているこの状況がもう思うツボだ」
窃野「……へっへへ……」
切島「でも先輩…」
天喰「スピード勝負なら1秒でも無駄に出来ない!!イレイザー筆頭にプロの“個性”はこの先に取っておくべきだ!!うごめく地下を突破するパワーも!拳銃を持つ警察も!ファットガム!俺なら1人で3人完封できる!」
ファットガム「……!行くぞ、あの扉や!」
切島「ファット!」
窃野「オイオイオイ待て待て」
相澤「…!」
窃野「まーた…!!」
相澤「3人を見といた。効果がある間に動きを止めろ!」
天喰「皆さん!!ミリオを頼むよ!あいつは…絶対無理するから助けてやってくれ」
『…!必ず!』
扉を開けて先へ走り出した
切島「ファット!!先輩1人残すなんて何考えてんスか!!」
ロックロック「お前んとこの人間だ。お前の判断に任せたが正直マズイんじゃねーか?」
ファットガム「…あいつの実力はこの場の誰よりも上や。ただ心が弱かった。完ペキにやらなあかんっちゅうプレッシャーで自分を圧し潰しとるんや。そんな状態であいつは雄英のビッグ3に登り詰めた。そんな人間が「完封できる」と判断したんや。ほんなら任せるしかないやろ!」