第24章 烈怒頼雄斗
ナイトアイが構成員のその後を“見た”結果
八斎會邸宅には届け出のない入り組んだ地下施設が存在し
その中の1室に今回の目的である女児がかくまわれていることが確定した
構成員の男は地下への入り口から女児の部屋まで一切の寄り道をせず
その為、地下全体を把握することは適わなかったが、男の歩く道はそのまま目的へのルートであり
八斎會の広い敷地を捜索するにあたって最も有益な情報となる
「しかし目指すにしても“個性”を駆使されれば捜索は難航する。そこで、わかる範囲だが八斎會の登録個性をリストアップしておいた。頭に入れといてくれ!」
AM8:00 警察署前
「隠蔽の時間を与えぬ為にも、全構成員の確認、補足等、可能な限り迅速に行いたい」
切島「決まったら早いスね!」
天喰「君朝から元気だな…」
麗日「緊張してきた」
蛙吹「探偵業のようなことから警察との協力…知らないことだらけ」
波動「ね!不思議だね」
リューキュウ「こういうのって学校じゃ深く教えてくれなくて新人時代苦労したよ」
「わかる」
切島「プロ皆落ち着いてんな!慣れか!」
緑谷「皆……グラントリノがいないよ…どうしたんだろ」
『ホントだね…』
ナイトアイ「あの人は来れなくなったそうだ」
緑谷「え…」
「塚内が行っている連合の件に大きな動きがあったみたいでな。悔しそうだったよ。だがまァ、人では充分、支障は無い」
緑谷「そっか……」
切島「八斎會とヴィラン連合、一気に捕まったりしてな」
緑谷「それだ!っし…!!」
相澤「おい」
緑谷「あいっレイザヘッド!」
相澤「俺はナイトアイ事務所と動く。意味わかるな?」
緑谷「はい…!」
相澤「」
『はい』
相澤「ヴィラン連合も関わってる。気をつけろ。油断はするな」
『…はい』
ファットガム「環コレ食うとき。カジキ」
天喰「………何でカジキ。いただいておきます」
「ヒーロー、多少手荒になっても仕方ない。少しでも怪しい素振りや反抗の意思が見えたらすぐ対応頼むよ!相手は仮にも今日まで生き延びた極道者。くれぐれも気を緩めずに客員の仕事を全うしてほしい!出動!」