第23章 抗う運命
天喰「会議に参加させている以上、ヒーローたちは1年生の実力を認めていると…思う。現に俺なんかよりも1年の方がよっぽど輝かしい」
波動「天喰くん隙あらばだねえ」
切島「俺らの力が少しでもその子ん為になるならやるぜイレイザーヘッド!」
相澤「意思確認をしたかった。わかってるならいい。今回はあくまでエリちゃんという子の保護が目的。それ以上は踏み込まない」
「「「『はい』」」」
相澤「1番の懸念であるヴィラン連合の影。警察やナイトアイらの見解では良好な協力関係には無いとして…今回のガサ入れて奴らも同じ場に入る可能性は低いと見ている。だが万が一、見当違いで…連合にまで目的が及ぶ場合はそこまでだ」
「「「『了解です!』」」」
―――――
みんなそれぞれにエリちゃんの保護に向けて奮い立つ
だが緑谷はそれだけではないような気がしてならない
『(エリちゃんだけじゃない気がする…)』
大好きなカツ丼を目の前に止まっている緑谷を見てそう思っていた
轟「食わねえのか?」
緑谷「!食うよ!食う!クー!」
飯田「………大丈夫か」
轟「インターン入ってから浮かねえ顔が続いてる。も」
緑谷「そ……うかな!?」
『そうだった…かな?』
飯田「…………。本当にどうしようもなくなったら言ってくれ。友達だろ」
緑谷「『……!』」
飯田「いつかの愚かな俺にかけてくれた言葉さ!……職場体験前の……」
緑谷「うっ…うう…」
飯田「え!?オイ!?」
『デクくん…』
緑谷は涙を溢した
緑谷「ごめん…!!大丈夫…何でもない…ヒーローは…泣かない…!!」
涙を拭いてカツ丼を頬張った
轟「いや……泣く時ゃ泣くだろ…多分。…ソバ半玉やろうか?」
飯田「ビーフシチューもやろう」
緑谷「ありがとう…」
『ふふっ…』
轟「も食うか?」
『なくなっちゃうよ』
轟「お前が元気になるなら……いい」
『…!ありがとう、でもまた今度もらうね』
轟「そうか」
―――――
2日後 深夜
インターン組がリビングに集まった
切島「来たか!?」
緑谷「うん…」
『決行日…!』
決行日が書かれたメールが送られてきた