第22章 オーバーホール
緑谷「サンドバッグになるつもりはないぞ、かっちゃん!」
爆豪「……」
激しい戦いが目の前で繰り広げられる
緑谷「当たり前だけど…強くなってる……」
爆豪「何笑ってんだあ!?サンドバッグにゃならねんじゃねえのかよ!」
緑谷「ぐっ…!ならない!」
爆豪「どうせまた何か企んでんな!」
爆豪の技、閃光弾(スタングレネード)で攻撃するも、すぐに目を腕で覆われ回避された
爆豪「そういうのが気色悪かったんだ!何考えてるかわからねえ!」
ドォォォォォォォン!!
緑谷「ゲホッ」
爆豪「どんだけぶっ叩いても張り付いて来やがって!何もねえ野郎だったくせに!俯瞰したような目で!!見てきやがって!まるで全部見下ろしてるような、本気で俺を追い抜いて行くつもりの態度が」
緑谷「…!」
爆豪「目障りなんだよ!!!」
緑谷「………そんな風に思ってたのか……そりゃ普通は…バカにされ続けたら関わりたくなくなると思うよ……でも今言ってたように…何もなかったからこそ…嫌なところと同じくらい君の凄さが鮮烈だったんだよ」
爆豪「…………」
緑谷「僕にないものを沢山持ってた君は」
爆豪「!」
緑谷「オールマイトより身近な“凄い人”だったんだ!!」
爆豪に向かって走り出した
緑谷「だからずっと…」
飛び上がり、足を振り上げた
緑谷「君を追いかけていたんだ!」
緑谷の足は咄嗟に防いだ腕に当たった
「「あああああ!!!」」
回転して反対の足を振り下ろす
しかし爆豪の炎がそれを防いだ
緑谷「んぬううううう!!こんなもんかよ!!」
爆豪「はああああ!!?」
緑谷に飛び込んできた爆豪
腕に力を込めた
緑谷「使えないとは言ってない!」
緑谷の拳は爆豪の右頬へ直撃
爆豪「敗けるかああああ!!!!」
緑谷の服の裾を掴み、自分ごと爆風で地面へ
『!!』
腕も足も押さえつけられ身動きは出来ない
爆豪「ハァッ、ハッ」
緑谷「ゲホッ、ガハッ」
爆豪「ハァ…ハァ……俺の勝ちだ。オールマイトの力…そんな力ァ持っても…てめェのモンにしても……俺に敗けてんじゃねえか…なァ、何で敗けとんだ」
緑谷「ゲホッ…ハァ…!」
オールマイト「そこまでにしよう2人とも」