第16章 始まりの終わり 終わりの始まり
オール・フォー・ワン「ずいぶん遅かったじゃないか」
パンッ!!
2人の力が弾き合い、周りに突風が駆け抜ける
「「「うおお!!」」」
『きゃ…っ!』
オール・フォー・ワン「バーからここまで5km余り……僕が脳無を送り優に30秒は経過しての到着……衰えたねオールマイト」
オールマイト「貴様こそ、何だその工業地帯のようなマスクは!?だいぶ無理してるんじゃあないか!?」
『(これが……オール・フォー・ワン…の力…!)』
オールマイト「5年前と同じ過ちは犯さん、オール・フォー・ワン。2人を取り返す!そして貴様は今度こそ刑務所にブチ込む!貴様の操るヴィラン連合もろとも!!」
オール・フォー・ワン「それは…やる事が多くて大変だな…………お互いに」
オール・フォー・ワンの腕が膨れ上がり、オールマイトに手のひらを向けた
オールマイトは建物を破壊しながら吹き飛んでいった
オール・フォー・ワン「「空気を押し出す」+「筋骨バネ化」「瞬発力」×4「膂力増強」×3…この組み合わせは楽しいな…増強系をもう少し足すか…」
爆豪「オールマイトォ!!!」
『(何て強さ……!デタラメ過ぎる……!)』
オール・フォー・ワン「心配しなくてもあの程度じゃ死なないよ。だから…ここは逃げろ弔。その子たちを連れて。黒霧、皆を逃がすんだ」
オール・フォー・ワンの手が触手の様に変形し、黒霧に刺さった
マグネ「ちょ!あなた!彼やられて気絶してんのよ!?よくわかんないけどワープを使えるならあなたが逃してちょうだいよ」
オール・フォー・ワン「僕のはまだ出来たてでねマグネ。転送距離はひどく短い上…彼の座標移動と違い僕の元へ持ってくるか、僕の元から送り出すしか出来ないんだ。ついでに…送り先は人。馴染み深い人物でないと機能しない」
ズアッ!!
黒霧の個性が強制的に発動し、ワープゲートが現れた
オール・フォー・ワン「さあ行け」
死柄木「先生は…」
ドォン!!
死柄木「!」
ズドォン!!
オールマイト「逃さん!!」