第15章 オール・フォー・ワン
相澤は頭を下げた
相澤《行動については私の不徳の致すところです。ただ…体育祭でのソレらは彼の理想の強さに起因しています。誰よりもトップヒーローを追い求め…もがいてる。あれを見て隙と捉えたのなら、ヴィランは浅はかであると私は考えております》
《根拠になっておりませんが?感情の問題ではなく具体策があるのかと伺っております》
根津《―――我々も手を拱いてるワケではありません。現在、警察と共に調査を進めております。我が校の生徒は必ず取り戻します》
爆豪「ハッ、言ってくれるな雄英も先生も…そういうこったクソカス連合!言っとくが俺ァまだ戦闘許可解けてねえぞ」
マグネ「自分の立場…よくわかってるわね…!小賢しい子!」
トガ「刺しましょう!」
荼毘「いや…馬鹿だろ」
Mr.コンプレス「その気がねえなら懐柔されたフリでもしときゃいいものを…やっちまったな」
爆豪「したくねーモンは嘘でもしねんだよ俺ァ。こんな辛気くせーとこ長居する気もねえ」
死柄木「………」
黒霧「いけません死柄木弔!落ち着いて…」
爆豪「!」
死柄木は爆豪を睨んだ
死柄木「手を出すなよ……お前ら。こいつは…大切なコマだ。出来れば少し耳を傾けて欲しかったな……君とは分かり合えると思ってた…」
爆豪「ねぇわ」
死柄木「仕方がない、ヒーロー達も調査を進めていると言っていた…悠長に説得してられない。先生、力を貸せ」
テレビ画面が切り替わる
『……!』
《………良い判断だよ死柄木弔》
爆豪「先生ぇ…?てめェがボスじゃねえのかよ…!白けんな」
爆豪も何かを感じ取りを抱えたまま後ずさりする
死柄木「黒霧、コンプレス。また眠らせてしまっておけ。ここまで人の話聞かねーとは…逆に感心するぜ。女はどんな手使っても涙を手に入れろ。殺さない程度にな」
爆豪「聞いて欲しけりゃ土下座して死ね!」
『爆…豪……くん…私置いて…逃げて…』
爆豪「ざけんな…誰がするかよそんなこと…ちゃんと掴んでろ」
コンコンッ
「どーもォ、ピザーラ神野店です―――」
ドォォォォォォォン!!!!
壁を壊して現れたのは
『オール…マイト……っ!』