第2章 始まり
爆豪「ぐっ…んだこの布…固っ…!!」
相澤「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編みこんだ「捕縛武器」だ。ったく、何度も“個性”使わすなよ…俺はドライアイなんだ」
「「「(個性すごいのにもったいない…)」」」
相澤「時間がもったいない。次準備しろ」
麗日「指大丈夫?」
緑谷「あ…うん…」
『痛そう…』
相澤「んじゃパパッと結果発表」
全ての種目が終わり、結果発表
相澤「トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する。ちなみに除籍はウソな」
「「「……!?」」」
相澤「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
「「「はーーー!!??」」」
「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えればわかりますわ…」
相澤「そゆこと。これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ。緑谷。ばあさんのとこ行って治してもらえ。明日からもっと過酷な試験の目白押しだ」
相澤は緑谷に保健室利用書を渡した
『(除籍するつもりだったくせに…)』
―――放課後―――
緑谷「疲れた…!」
『お疲れ様』
「指は治ったのかい?」
後ろから声が聞こえた
緑谷「わ!飯田くん…!さん…!うん、リカバリーガールのおかげで…」
『よかったぁ』
「君はすごかったな。ほとんどが高得点だったじゃないか」
『ありがとう。私、!』
「飯田天哉だ」
『よろしくね、飯田くん』
飯田「あぁ。しかし相澤先生にはやられたよ。俺は「これが最高峰!」とか思ってしまった!教師がウソで鼓舞するとは…」
麗日「おーい!3人とも!駅まで?待ってー!」
飯田「君は∞女子」
麗日「麗日お茶子です!えっと飯田天哉くんに緑谷…デクくん!だよね!」
緑谷「デク!?」
麗日「え?だってテストのとき爆豪って人が《デクてめェー!!》って」
緑谷「あの…本名は出久で…デクはかっちゃんがバカにして…」
飯田「蔑称か」
麗日「えー、そうなんだ!!ごめんね!!でも「デク」って…「頑張れ!!」って感じで何か好きだ、私」
緑谷「デクです」
飯田「緑谷くん!!浅いぞ!!蔑称なんだろ!?」
緑谷「コペルニクス的転回…」
麗日「コペ?」
『私もデクくんって呼んでもいい?』
緑谷「うん!」