第10章 :Reインゲニウム
上鳴「でもさあ、確かに怖えけどさ、尾白動画見た?アレ見ると一本気っつーか執念っつーか、かっこよくね?とか思っちゃわね?」
『上鳴くん…!』
上鳴「え?あっ…飯…ワリ!」
飯田「いや…いいさ。確かに信念の男ではあった…。クールだと思う人がいるのもわかる。ただ奴は信念の果てに“粛清”という手段を選んだ。どんな考えを持とうともそこだけは間違いないんだ。俺のような者をもうこれ以上出さぬ為にも!!改めてヒーローへの道を俺は歩む!!!」
緑谷「飯田くん…!」
飯田「さァそろそろ始業だ!席につきたまえ!!」
『うーん、フルスロットル…』
常闇「五月蝿い…」
上鳴「何か…すいませんでした」
―――――
生徒たちは運動場γへ
オールマイト「ハイ私が来た、ってな感じでやっていくわけだけどもね、ハイ、ヒーロー基礎学ね!久し振りだ少年少女!元気か!?」
上鳴「ヌルっと入ったな」
瀬呂「久々なのにな」
蛙吹「パターンが尽きたのかしら」
オールマイト「職場体験後ってことで今回は遊びの要素を含めた救助訓練レースだ!!」
飯田「救助訓練ならUSJでやるべきではないのですか!?」
オールマイト「あそこは災害時の訓練になるからな。私は何て言ったかな?そうレース!!ここは運動場γ(ガンマ)!複雑に入り組んだ迷路のような細道が続く密集工業地帯!4組に分かれて1組ずつ訓練を行う!私がどこかで救難信号を出したら街外から一斉スタート!誰が1番に私を助けに来てくれるかの競争だ!!もちろん、建物の被害は最小限にな!」
爆豪「指差すなよ」
オールマイト「じゃあ初めの組は位置について!」
並んだのは緑谷、尾白、飯田、芦戸、瀬呂、
上鳴「飯田まだ完治してないんだろ…見学すりゃいいのに…」
切島「クラスでも機動力良い奴が固まったな」
八百万「うーん…強いて言うなら緑谷さんが若干不利かしら…」
耳郎「確かにぶっちゃけあいつの評価ってまだ定まんないんだよね」
八百万「何か成す度大怪我してますからね…」
切島「俺、が1位」
上鳴「あー、わかる。でも尾白もありそうだぜ」
峰田「オイラは芦戸か!あいつら運動神経すげえぞ」
爆豪「デクが最下位」
麗日「ケガのハンデはあっても飯田くんな気がするなあ」