第10章 :Reインゲニウム
緑谷「何が………」
轟「俺が関わると…手がダメになるみてぇな…感じに…なってる……呪いか?」
「「『!』」」
飯田「あっははははは何を言っているんだ!」
緑谷「轟くんも冗談言ったりするんだね」
轟「いや冗談じゃねえ。ハンドクラッシャー的存在に…」
「「ハンドクラッシャーーーーーー!!」」
『あはははっ!』
―――――
4人は無事に退院
それぞれの職場体験先へ戻った
緑谷「短い間でしたがお世話になりました」
『ありがとうございました』
グラントリノ「何も世話してねえ気がするぜ。“職場体験”もあれだったしな」
緑谷「いえ!発想のご教授と組手ぶっ続けのおかげでヒーロー殺し相手にも何とか動けました!」
ゴッ!
緑谷「痛!!!」
グラントリノ「本気じゃないヒーロー殺し相手にだ。まァ…100%の一撃必殺を狙って外しちまう……なんてことにならず良かったのは言うべきかな。だがその腕!ヒビ入ってたんだろ?土壇場の5%オーバー、まだ焦りで力む油断で力のコントロールがブレる、常に緊張と冷静を保て。オールマイトのような最高のヒーローになりてえっつうならまだまだ学ぶことは多いぞ」
緑谷「っはい!!」
グラントリノ「お前さんも!あんなに血だらけになりよって…両親に何て言えばいいか…」
『だ、大丈夫でしたから…グラントリノ…』
グラントリノ「まァ…顔つきが変わって…いい顔にはなったがな」
『!』
グラントリノ「それじゃ…」
緑谷「あの!!さ、最後に1つ!い、良いですか!?失礼だと思って…ずっと聞きそびれててタイミング見つからなかったんですけど…」
グラントリノ「早よしろ!タイ焼き食べたいんだ」
緑谷「そんなに強くてオールマイトを鍛えたなんて実績もあるのにグラントリノ、世間じゃほとんど無…無名…です。何か理由があってのことなんでしょうか…?」
グラントリノ「あ――…そりゃ俺、元来ヒーロー活動に興味ないからな」
緑谷「へ!?」
グラントリノ「かつて目的の為に“個性”の自由使用が必要だった。資格をとった理由はそんだけさ。これ以上は俺からより俊っ…オールマイトが話してくれるのを期待してな。じゃあ以上!達者でな」
緑谷「あっはい!ありがとうございました!」
『ありがとうございました』