第3章 妹属性……?
私は神原秋人が言った言葉を聞いたあと、チラッと博臣という男子の顔を見てみた。
すると目の前にいる博臣は一人でブツブツと何か呟いていた。
「な、なんなの……この人……」
私は博臣のその姿にゾクリと背筋を震わせた。
そして、私の隣にいる神原秋人に目を向けると、神原秋人は私をマジマジと見つめていた。
「な、なんですか?」
私は神原秋人に聞いた。
すると……
「やっぱり眼鏡女子は最高だっ‼︎」
「…………」
神原秋人、この人も変だ……。
眼鏡女子がどうこうって言ってる……
まさか、神原秋人は眼鏡女子が好き、とかなのか……?
そう思った私の背筋がまたゾクリと震えた。
やだ、なんだろうこの感じ……
嫌な感じしかしない。
この二人に会った所為で私が望んでいた静かなる平凡な生活が崩れてしまう気がしてならない。
そう思った私の予感は的中するのだった。