第16章 博臣先輩の言葉の真意と私の涙の理由
「一体、どういう……」
「自分で言うのもなんだが、俺はそこそこモテるんだ」
「…………」
「あのな、そんな冷めた目で見ないでくれないか……?」
「だって、自分でモテるって言うなんて……自慢ですか、それ……?」
「いや、自慢とかじゃない。 というか、俺が言いたいのはそう言うことじゃないんだが……」
(というか、博臣先輩がモテるとかって以外かも。まぁ、顔は悪くないからアレだけど、きっと、博臣先輩を好きになる人って中身を知らずに外見だけで好きになってるんだろうな……)
そんなことを思いながら博臣先輩に問い掛ける。
「……博臣先輩がモテるなんて以外です。 というか、今回のことと博臣先輩がモテることとどういった関係があるんですか……?」
「まぁ、暫く経つと大抵の女子は俺から離れて行くんだがな……」
(あー、それはきっと女子達が博臣先輩の中身を知って去って行くんだ……)
「いや、今は俺がモテることはどうでもいいんだが……」
「じゃあ、何で言ったんですか……」
「お前が掘り下げてきたからだろ……」
「私はべつに掘り下げてません……」
「ま、まぁ、そんなことはいい。 で、今回のこととの関係性だが…… 」
そう言いながら博臣先輩は私に説明してくれた。
そして……
博臣先輩は私に驚きの一言を言い残して保健室を出て行ったのだ……。