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私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第11章 どうしてこんなことになったのだろう……?


「……」

気まずい……
すごく気まずい……。

というか、ここに居る2人は一体何をしているのだろうか……?

部活……してるようには見えないんだけど……?
だって、さっきから二人でぺちゃくちゃ会話してるだけで部活動らしいことを何もやってない。

(美月ちゃん達はいつ来るのだろう……?)

そんな事を思い始めて15分……

「……」

気まずい……
そして、美月ちゃん達は来ない……。

それから更に30分……

「……」

何の変化もない……。

このまま部活が終わるまで居るのは辛いよ……?
何で美月ちゃん達は来ないのさ……

(はぁ…帰りたい……)

そんなことを思い始めた。
そんな私を呼ぶ博臣先輩の声。

「なぁ、華菜……」
「……」

む、無視だ、無視……!
博臣先輩のことだ、返事を返したら、またロクなことにならないに決まっているんだ。

「なぁ、華菜」
「……」
「春野さん、博臣が呼んでるよ……?」

そんな神原秋人の声がした。

「気にしない……どうせロクな用事でもないんだよ」

私は神原秋人に向かってそう言った。
そんな私に博臣先輩は言った。

「華菜は冷たいな……」
「……」
「何でアッキーとは話すのに俺とは話してくれないんだ? アッキーだって眼鏡好き変態だっていうのに……」

そう呟いた博臣先輩に神原秋人が反論し始めた。
はぁ……何なんだろう、この2人は……
仲が良いのか悪いのかよくわからない人達だ。

「というか、何で神原秋人はアッキーなんて呼ばれてるんですか?」

私はふとそんなことを思い口にした。

「俺とアッキーは昔に色々あって、仲が良いからそう呼んでいる。アッキーだって俺が先輩だというのに呼び捨てにしてるだろ?」
「確かに……」

私はボソっと呟き納得した。
それを聞き逃さなかった博臣先輩が嬉しそうな顔を私に向けていた。

その顔に『しまった……』と心の中で思ったが手遅れだった。

「今、俺の言葉に応えたよな?」
「……気のせいですよ……って、あぁっ⁉︎」
「また、応えた」

あぁ、しまった……
また、やってしまった……

何だろう、これじゃ博臣先輩の思う壺になってる気がしてならない。

あぁ……
もうヤダ……
早く帰りたい……
早く終われ部活ーー‼︎



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