• テキストサイズ

私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第37章 今、<答え>を伝える時


「謝ることはない。 それより何かあったのか?」

俺達の元へ歩いてきた華菜にそう尋ねてみた。

「いえ……何も……」
「……そうか? ならいいんだが……華菜が待ち合わせの時間に遅れるなんて珍しいから……」
「ただ先生に用事を頼まれて遅れただけなので……」

俺の言葉を遮り、華菜はそう言った。

「そうだったのか」
「……はい」

俺の呟きに返事を返してきた華菜の声はどこか、陰りがあり、表情も少し曇っていた気がした。

(本当に何もなかったのか……?)

『何もなかった』というには彼女の表情と声のトーンは暗いものだった。

「華菜、本当は何かあったんじゃ……」
「……兄貴、そんなことはいいから早く本題に入ってくれないかしら」
「……あ、あぁ……そう、だな……」

途中で美月に遮られてしまい、けっきょく華菜に気になったことを尋ねることはできなかった。

/ 246ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp