第6章 貴方が先輩だなんて認めないっ‼︎
暫くの間、博臣とああだこうだと言い合いをしていた私だったがいくら博臣に言っても、『ボディタッチだ』の一点張りだったため、私はもうその話題には触れないことにした。
「はぁ……もういいです。 いくら言っても同じセリフしか返ってこないし……」
「やっと諦めたのか、華菜」
「…………」
「ん? どうした華菜、急に黙り込んで」
「あの、博臣……さん、私の名前を呼ぶのはやめて下さい。 というか、どうして私の名前を知ってるんですかっ‼︎」
私は貴方に名前を教えた覚えはないですよ?
なのに、なんで貴方は私の名前を知ってるの……?
そんなことを思ってる私に『名前を調べるなんてことは簡単にできるからな』なんてことを博臣が言った。
今、なんて言いました……?
『名前を調べるなんてことは簡単にできるからな』って言った……?
え、調べたの……?
わざわざ私の名前を……
というか、なんでそんなことまでしてるの⁉︎
「そんなことより、華菜……俺のことを"博臣さん"なんて呼び方で呼ぶなよ」
「いいじゃないですかべつに。 一応貴方は年上なのでそう呼んでるんです、何が不満なのですか」
私はそう言って不満げな顔をしている博臣を見る。