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私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第35章 神原秋人から告げられたその言葉は……


「……どうして、そんな顔をしてるのよ? そんな表情で引き止められたら私……」

(どうすればいいのか……)


「ねぇ、春野さん……僕が今ここで『屋上に行かないで』って言ったら行かないでくれる?」

私が戸惑っていると神原秋人は口を開き、そう言った。

「え……?」

(それってどういう……?)

私は更に戸惑うことになってしまった。

「屋上に行ってほしくないんだ……」
「……それはどういう……」
「春野さんに博臣の所に行ってほしくないんだよ……。 僕はもう傷ついて泣いてるキミを見たくないから……」

(どうして神原秋人はそんなふうに……)

「まだ私が屋上に行って『傷つく』なんて、決まってないじゃない? それなのに……」
「もしそうだとしても僕は行ってほしくない」

(…………)

「……神原秋人はどうしてそんなふうに言うの? それじゃまるで私と博臣先輩の仲が戻ることを望んでないみたいな……」

(……っ! まさか……)

私はそこまで言ってハッとした。

(まさか、神原秋人が私を引き止める理由って……)

「……神原秋人、まさか私のことを……」


そうだとは思いたくはない。







けれど……













「……好きなんだ。 春野さんのことが……! だから<答え>を聞きに行ってほしくない……」
「……っ!」



神原秋人から告げられたのは私が思った通りの言葉だったーー……。




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