• テキストサイズ

私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第33章 美月ちゃんから告げられたのは……


…………

……

その頃、博臣はいつもいる屋上のベンチで寝転び、先ほど神原秋人とした会話を思い返していた。

「『……昨日、美月と何かあったのか?』、か……」

まさか秋人がここまでやってきて、俺に問いかけてきたのがそれとはな。 何でアイツは俺を探し回ってまで『そのこと』を知りたかったのか……

「……何となく理由はわかる……」

(どうせアッキーは今朝、華菜と話をしたんだろう……それで俺に聞きにきたんだろう)

理由なんてわかってはいた。
アッキーが華菜の様子を心配して、彼女の代わりに真実を探りにきたんだろうってことくらいは。

(だが……)

わかっていたからこそ、アッキーには詳しくは言わなかった。 ただ、『近いうちに<答え>を出さなきゃならない……』とだけ、伝えた。

俺がそうしたのは、この問題は俺と華菜と、そして美月との問題だと思ったからだ。

だから、アッキーに詳しくは話さなかった。

「けど、このことは華菜に伝わっているんだろうな……」

そうなれば、本当に近いうちに<答え>を出して、二人に伝えなければならない、な。

俺が出した<答え>と、そして<誰を選ぶのか>を……


(あの二人に伝えないとーー……)


博臣はベンチに寝転んだまま目を閉じ、今後をどうするかについてを考え始めるのだった。


/ 246ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp