第4章 博臣先輩は変態さんでした。
「華菜、俺は一応先輩だぞ?」
「だから何なんですか‼︎ ……というか、私の名前を呼ばないでください、変態っ‼︎」
「おいおい、この俺を変態呼ばわりとは酷いじゃないか、華菜」
「変態に変態って言って何が悪いんですか‼︎ 私は貴方を先輩だなんて認めないんだからっ‼︎」
私はそう叫んだ。
そう、私は認めない……
この人が先輩だなんて……
なのに……
「お前が認めなくても俺は正真正銘、華菜と秋人の先輩だ」
本当に私達の先輩だった。
もうこの際、博臣が先輩だというのは認めよう。
だが、その博臣は先輩の前に変態だったのだ……。
それは認めたくなかったことだった。
だけど、神原秋人とのあのやり取りを見たら、変態だと思ってしまった。