第23章 私の兄は極度のシスコン変態兄貴です。
俺がいつものように家に帰ると今日は知らない靴があった。
……が、まぁ、気にすることもなくいつものように疲れた身体を愛おしの妹で癒すために華菜の部屋に行き、ドアを開け、華菜をギュッと抱きしめようとしていた俺だが……
「シスコン変態兄貴」
そんな妹の言葉に俺は部屋に踏み込んだと同時に『えっ⁉︎』と声を漏らした。
すると、何故か俺の前からも同じく驚きの声が聞こえ、(しかも男の声だった気が……?)俺の声と重なり不思議に思いながら目を前に向けた。
すると……
「げっ、兄貴……⁉︎」
「兄貴……? もしかして、華菜の?」
俺の前には青ざめた妹の姿と……
「……お前は誰だっ‼︎」
俺の知らない男が愛おしの妹の傍にいた。
しかも、その男は妹に抱きついていやがる……‼︎