第22章 シスコン変態兄貴、現る……?
博臣先輩は私の身体を引き寄せ、唇にキスを落とした。
「……っ! ひ、博臣……先輩っ⁉︎ いきなり何を……///」
私はキスされた唇を手で押さえながらそう言うと……
「これが俺の答えだ……」
「えっ……?」
博臣先輩はそう言うとまた私を引き寄せ抱きしめた。
そして……
「俺と付き合って欲しい、華菜……」
博臣先輩は私の耳元でそう呟いた。
「……っ!」
「俺の彼女になってくれ……!」
「……! ひ、博臣、先輩……」
「俺は初めて会ったあの日からお前のことが気になっていたんだ……」
「え……?」
「転校初日にアッキーに連れられお前が部室にやってきてた、あの日、一目見た時から……俺は……お前に……」
「……」
「だから、俺はお前と仲良くなりたくて……近づいて……話し掛けて……」
「……」
「だが、お前は俺を拒み続けて……」
「……」
「正直、もう諦め掛けてたんだ。 だが……」
博臣先輩はそこで言葉を切り、私をギュッと抱きしめてる腕に力を込めた。