第20章 博臣先輩、私は貴方のことが……
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結局、私は博臣先輩に言われた通りに飲み物を取りに行かず……いや、取りに行けずに座り直すことになり……
「……」
「……」
私達の間にはまた沈黙が訪れていた……
(これじゃ、帰り道と同じ状況じゃない……!)
私もそうだが、博臣先輩も何かを話してよっ‼︎
そもそも家に上げた(こうなった)のは博臣先輩が私に『話があるんだ』と言ってきたのに帰り道で何も話さなかったから仕方なく……
「……」
(……違う……)
確かに博臣先輩を家に上げたのは博臣先輩が理由だ……
だけど……
私からも博臣先輩に言いたいこと、伝えたいことがあったから……
だから、このチャンスを活かしたかったんだ。
博臣先輩から、私に近づいてくれたから……
だから、このチャンスを逃したくなかった。
だから、博臣先輩を家に上げたんだ……。
(そうだ、博臣先輩から話さないなら私から言いたいことを言えばいいんだ……!)
私はそう考え、ゆっくりと口を開く……。