SUNNY DAYs(進撃の巨人 高校生パロディ)
第2章 『マイヒーロー』(ユミル)(うっすら百合要素あり)
「あの、付き合いたいとか…そんなんじゃなくて…好きなんです!憧れてます!」
校舎裏。
ごみ捨てにやってきた私は、告白場面に出くわしてしまい、思わず物陰に隠れた。
そして、恥ずかしそうに走り去るオサゲの女の子。
おとなしそうな子なのに、えらいなぁ。
そう思いつつ、何食わぬ顔でゴミ捨て場に行こうとすると、ちょうど出てきたミカサとぶつかってしまった。
「あれ?ミカサ。さっきそこで告白してる子いたけど、出くわさなかった?」
すると、珍しく複雑そうな顔をして、
「うん…。…された、告白」
と、告白した。
「え。
ミカサが。されたの?」
あれ、さっきの子、女の子だったよね…。
「オサゲの、子?」
「うん…」
OH!REALLY?
よくよく聞いてみると、ミカサはかなり女の子にモテるそうだ。
入学してから三度目の告白(いずれも女の子。みんな別の人)。
「そうだったんだ…。ユミルが女の子にモテるって噂は聞いたことあったけど、ミカサ…」
普通に男にモテるのに、意外だった。
「私は別に、モテない。男の人から告白とかされたことないし」
マジデカ?
まあ、ミカサはエレン☆命だからなぁ。男子は草食系が多いから…女の子のが度胸あるから、割合的にそうなっちゃったのかも。
「…あの子達に、私はどうしたらいいと思う?」
珍しく悩んでいる様子だった。
「うーん。ミカサはエレンが好きだし。いつもどおりにしてればいいんじゃない?告白されたからと言って、特別何もしなくても。あの子、付き合いたいわけじゃないって言ってたしさ」
「そうなのかしら。分からないわ」
手紙を受け取ったらしく、その手には可愛い便箋が握られていた。
「だって、今のミカサが好きなんでしょ?そのままその気持ちだけ受け取っておきなよ」