第128章 夏の大三角〜最終章〜
夏休みの宿題。
答え合わせしないまま、提出。
こんなにドキドキしたの、初めてだよ。
ひまりの便箋に込められた想い。
『もう、やだよ……
タイムカプセルにいれるのは。
今までの想い出を』
夏の夜空に咲いた、大輪の花。
二人が用意した答案用紙。
お互いが書き込んだ答えが違っても。
想いが一緒なら、それが正解だから。
家康の想いが込められた便箋。
『そんなに不安なら……
一番のヒントあげる。
だから、もう黙って』
大輪の花が散った後。
そこには夏の大三角が輝く。
そして夜空の下には……
「家康……」
「ひまり……」
〜夏の大三角〜最終章〜