第127章 『熱い視線』
『日焼け止め』
ビーチパラソルの下。
約束通り、家康達は自分の番が回ってくるまでの間。適当にビーチバレーでもして時間を潰しに行っている。
「え?政宗が塗ってくれるの?」
「あぁ。日焼けしたくないんだろ?背中、塗ってやるから、脱げよ」
そのまま海には入れないだろ?とか、適当な理由をつけてひまりが持っていた、日焼け止めを奪う。
う、うん。
ちょっと、戸惑いながらひまりはパラソルの下、ジッーッと焦らすようにチャックを下ろしていく……
首から胸元にかけてゆっくり……
(これは、これで堪らねえな)
釘付けになる視線。
まるて自分が脱がしているかのような錯覚に陥る。
俯いて少しずつ、水着姿を曝けだすひまり。
その姿に唆られ、堪らず熱い視線を向ける。
俺は感覚だけで日焼け止めの蓋を開け、液体を手のひらに乗せると、擦り伸ばす。
そして、
「ぬ、脱いだよ///」
ハラリとパーカーを脱ぎ、シートの上にひまりは落とす。ちょこんとその場に座り、少し照れた仕草で髪を耳にかけた。片腕で隠しきれない胸元を覆うと、チラリと俺を見上げ……
「どうすればいい?///」
(……っ///無自覚で誘いやがって)
甘ったるい声。
その姿から
視線が離せなくなる。
ドクンと脈を打つ鼓動と、前から豊満なのは知っているが。
俺は水着から溢れそうな二つの膨らみに直視するのを、一旦やめ……
「ほら、うつ伏せになれよ」
動揺を少しも感じさせない声で、ひまりの耳元で囁いてやる。
ピクンって肩を揺らした後、
おずおずと背を向け寝転ぶと、小さな声でひまりはお願いします。遠慮がちにそう言った。
そして傷一つ見当たらない、綺麗な肌に手を這わせていく。