第88章 『二つの夢物語』
ある日の夜。
私『苺まるけ』は、
ひまりちゃんの部屋に忍び込む。
(ごめんなさいね)
もはや、佐助君ポジションに近づきつつある図々しい私。
ひまりちゃんがお風呂に行っている間に、机の上に苺味のキャンディを二つ置く。
ミルク入りの苺味。
ただの苺味。
本当は大量に瓶詰めして置いておきたいのだけど、流石に不自然過ぎて食べて貰えないと大変。
今回は、
あっ!?もしかして、誰かに貰って忘れてたのかな?……パクっ!
作戦でいかせて頂きます!
二つキャンディ。
一つは甘い甘い妄想夢物語。
もう一つは懐かしい夢物語。
妄想と現実。
今夜、ひまりちゃんが食べるのは?