第287章 あなたに何度でも(7)
しかし………
この日から…………
(俺は一体、何を約束した……?)
音もなく崩れ始めた記憶。
「っ!!……目の痛みが引かない……」
永遠の剣……
記憶がそれを求めている。
何の為に………?
「永遠の剣……ですか……?」
「俺は……それを探している……」
そう……ひまりの為に…………
ひまり…………?
「永遠の剣は……天女……が……満月の日に神に身を捧げる為の儀式に必要な物……だと……言われています」
儀式……
頭が何かに殴られたようにガンガン痛む。
「どうしても……どうしてもそれが必要なんですか?」
「あぁ。……どうしてもそれが……」
どうしても……。
「そうですか…………」
そして…………
「翠玉!?天鏡!?どうゆうことだ!?」
「そのまんまだよ」
「これを姫に……飲ませるんだ」
二人に与えられた試練。
それは…………。
翠玉と天鏡が鍵を握る。